最新記事

音楽

ツイッター夢の音楽アプリが来る!

待望の音楽専用アプリで流行りの曲やアーティストを「口コミ」でゲットする

2013年4月17日(水)15時23分
カトリン・ダーモディ

カミング・スーン 現在アクセスできるのは「影響力のある著名人」のみ。一般公開は1週間後 Twitter Music Screengrab/Screengrab

 長くささやかれていた噂が、ついに現実になった。ツイッターが音楽関連サービスの新アプリを開始する──少なくとも、「間もなく開始」することは確からしい。

 ツイッターは12日に専用サイトを開設した。黒をバックに、おなじみの青い鳥のロゴと「#music」の文字。「サインイン」ボタンも用意されているが、今のところ新アプリにアクセスできるのは著名人など「影響力のある人」だけに限られている。一般公開は1週間後だ。

 専用サイトの文言は開設した日から少しずつ変わってはいるものの、要するにこう伝えたいようだ。このアプリはユーザーに世界の最新音楽のトレンドを提供します。

 厳密に言えば、このアプリでできるのは、ツイートをスキャンしたり、友人たちの好みの曲について知ったり、反対に自分のお気に入りの曲を推薦したり。既にユーザーが2億人を超えているツイッターを介して、音楽談議に花が咲くというわけだ。

強敵はスポッティファイ×フェイスブック連合

 ツイッターと音楽アプリは、SNSにおける夢の組み合わせと言えるだろう。「音楽は最もツイートされている話題の1つだ」と、EMIなどで幹部職を務め現在はデジタル音楽企業コンサルタントのテッド・コーエンはニューヨーク・タイムズ紙に語っている。「音楽業界の成長においてリスナーによる新しい曲の発掘は欠かせない。今は(ラジオやCDショップではなく)『口コミ』で曲を見つける時代だ」

 新アプリはおおむね好意的な評価を得ると予測されるが、最強のライバルとして立ちはだかるのが、音楽配信サービスの「スポッティファイ」だ。スポッティファイは既にフェイスブックと連携したサービスを展開している。

 さて、一般公開前のアクセスを許されている「選ばれし著名人」のひとり、『アメリカン・アイドル』の司会者ライアン・シークレストは11日、こうツイートした。

「いまツイッターの新音楽アプリ(イエス、噂は本当だった!)で遊んでいるところ。このアプリ最高だぜ。どんなアーティストがいま売れてるか、それにこれからきそうなアーティストも分かるんだ。いま聞いているのはフランク・ターナーだ」

 ライアンよ、一足先に情報を共有してくれて、うれしいよ。本当に感謝してもしきれないぐらいだ。

 残念ながら「選ばれし者」ではない私たちは、一般公開の日までスポッティファイやiTunes、あるいはラジオ(今どき!)で我慢するしかなさそうだ。

From GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB3会合連続で0.25%利下げ、 反対3票 来

ビジネス

FRBに十分な利下げ余地、追加措置必要の可能性も=

ビジネス

米雇用コスト、第3四半期は前期比0.8%上昇 予想

ワールド

米地裁、トランプ氏のLAへの派兵中止命じる 大統領
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 2
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 3
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?
  • 4
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 5
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「正直すぎる」「私もそうだった...」初めて牡蠣を食…
  • 8
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 9
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 10
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中