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エルメスを狙う狼の思惑

業界王者LVMHを率いるやり手のB・アルノーが同族経営を貫くブランドを買収したがるワケ

2010年12月17日(金)12時27分
デーナ・トーマス(パリ)

バッグ戦争 今も職人の手作りにこだわるエルメスは業界の垂涎の的 Benoit Tessier-Reuters

 ゴージャスで非情な高級ファッション業界にあって、フランスの実業家ベルナール・アルノー(61)は「カシミヤを着たオオカミ」と呼ばれている。その理由は──むさぼるように高級ブランドを買収してきたから。

 今やあのルイ・ヴィトンもジバンシィもフェンディも、アルノーが会長を務める高級ブランドグループ「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)」の傘下。アルノーの資産は総額275億ドルを超え、米誌フォーブスの10年度世界富豪ランキングで7位に入っている。

 そのアルノーが次の獲物として狙っているらしいのが、ファッション界で残り少なくなった同族経営の独立系ブランドの1つ、エルメスだ。

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