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FRB追加緩和で金に追い風

2010年10月7日(木)15時52分
ニック・サマーズ

 人々をゴールドラッシュに駆り立てるのは、やはりゴールドだろう。7月以降、金の価格は1トロイオンス(約31グラム)=1300ドル以上に急騰している。02年に300ドル以下だったことを考えれば極端な値上がりだ。

 バブルがはじける寸前だとみる投資家もいるが、金ブームが終わるというのは時期尚早かもしれない。「さらに値上がりする余地がある」と、投資会社ウェルズ・ファーゴ・アドバイザーズのポール・クリストファーは言う。理由は2つ。まず、株式や債券にほどほどの利益しか見込めず、短期国債のような極めて安全な投資商品の利回りがインフレ率に比べて低いときこそ、金は輝き続けるからだ。

 次に、FRBによる追加の量的緩和の観測が強まった今、昔からインフレに対するリスクヘッジの役割をしてきた金に追い風が吹いている。金そのものを買うのに抵抗がある投資家は、ETF(株価指数連動型上場投資信託)や金鉱会社の株、プラチナのように金価格に連動する貴金属を検討してもいい。

 「にわか投資家」たちが金に群がるのは危険だとの指摘もある。金のETFは既に大きくなり過ぎていて、急上昇と同じく急降下することもあり得る。

 インフレ期に金が良い投資先だというなら、02年からずっと価格が伸び悩み続けたことも説明がつかない。結局は、金のネックレスでも買うのが安全そうだ。

[2010年10月13日号掲載]

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