コラム

「アメリカ留学が夢」の時代は終わった...ハーバードVSトランプ政権で米留学は「冬の時代」に

2025年06月07日(土)18時50分

全てのビザ発給を一時停止するというトランプ政権の決定は、ハーバードとの対決で一歩後退を余儀なくされた後、政府の力を誇示して威嚇するための「はったり」である可能性が高い。米国際教育連盟は留学生がいなくなれば「彼らが米経済にもたらす438億ドルと年間40万人近いアメリカ人の雇用を失うことになる」と指摘している。

トランプ政権は留学制度を混乱させる巨大な権力を持っている。だがハーバード卒業式のエネルギーと、国際交流の優位性を示すデータから判断して、この戦いは大学側が勝つ公算が大きい。ただし、留学希望者が以前と同様にアメリカに魅力を感じるかどうかは別問題だ。


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サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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