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日米首脳会談で「ホームラン」を打った石破首相、そこに潜む深刻な懸念材料
共同記者会見で石破と2人で撮った写真を見せるトランプ(2月7日) KENT NISHIMURA–REUTERS
<アメリカの知日派が石破訪米を絶賛する一方で、トランプが本当に重視するのは「空気が読めるか」どうかではない>
日本人の「空気を読む」力と気配りの素晴らしさを説明するために、私はいつもスターバックスの例を挙げて説明してきた。六本木ヒルズのスターバックスで妻が座る席を探していて、コーヒーをこぼしたときのこと。彼女がスタッフに声をかけるより早く、椅子に座る前に代わりのコーヒーが親切な笑顔と一緒に無料で届けられた。
だが、どうやらそれも終わりだ。石破茂首相は気性の荒いアメリカ大統領との初会談という大舞台で抜群のパフォーマンスを披露した。
複数の専門家に話を聞いたところ、共通のコメントが2つあった。まず、トランプ米大統領が就任式で使った「新たな黄金時代」というフレーズを、日米関係の「新たな黄金時代」と言い換えた言語センスの巧みさ。日本をアメリカの敵国扱いしていた1980年代にトランプの地政学的世界観が形成されたことを考えれば、この快挙はさらに驚異的だ。
そして、石破は目標を全て達成したと、私が話をした相手は口をそろえた。アメリカは「自由で開かれたインド太平洋」にコミットし続けるというアジアの同盟国を安心させる言質をトランプから直接引き出したこと。厄介な日本への防衛費増額要求がなかったこと、貿易不均衡を突いてくるトランプの常套手段を回避できたこと......。
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