- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- ヒラリーとイヴァンカが巻き込まれたフェイク登記騒動
ヒラリーとイヴァンカが巻き込まれたフェイク登記騒動
そこでジャーナリストは、登記簿の裏面を閲覧したところ、そこには必要な「公証人の署名捺印」が全くされていませんでした。つまりは、登記簿は全くのニセモノだということです。告発を受けたニューヨーク市は、すぐにこの登記をキャンセルしました。ですが「登記申請への審査の厳格化キャンペーン」が行われていた期間に発生した事件ということで、市役所は評判を落とした格好です。
この事件ですが、政治的背景があるとすれば、この2人にイタズラを仕掛けるというのは、右派の可能性も左派の可能性もあります。イヴァンカ氏を裏切り者と考えるトランプ派かもしれないし、クリントン氏を保守と考えて憎む民主党左派系かもしれないわけで、どちらであっても不思議はなく、大した意味もなさそうです。
それ以前の問題として、登記官が何も考えずに機械的に登記処理をしていたというのは、あまりにもお粗末であり、市政への批判に発展するかもしれません。
【関連記事】
都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな
新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は「爆発と強さ」に要警戒

アマゾンに飛びます
2025年6月3日号(5月27日発売)は「岐路に立つアメリカ経済」特集。関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
「外国免許切替」制度の厳格化は必要、だが事故防止はまた別の問題 2025.05.21
分裂深める米民主党に、国政奪還の可能性は見えてこない 2025.05.14
45年前の「ハプニング解散」当時と現在の政治状況を比較すると 2025.04.30
迷惑系外国人インフルエンサー、その根底にある見過ごせない人種差別 2025.04.23
グーグルへの公取「排除命令」は、日本のデジタル赤字対策になるか? 2025.04.16
トランプ関税が抱える2つの謎......目的もターゲットも不明確 2025.04.09