- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 年明けのオバマ支持率「回復」をどう見るか?
年明けのオバマ支持率「回復」をどう見るか?
では、オバマ政権として「次の手」は何なのでしょう? オバマは会見で「まだまだサプライズがある」ようなことを言っています。ただ、調子に乗っては危険です。リベラル的な政策を、これ以上ドンドン「大統領令」で進行させるのは、ちょっと待ったほうが良いと思います。
仮に、オバマの言う「次のサプライズ」が、例えば財政再建への思い切った対策であるとか、共和党の主張も取り入れた「妥協と合意」の色彩を取ることができれば、オバマは「偉大な大統領」になれるかもしれません。
例えばですが、現在進行中の「キーストーンXL・パイプライン」問題があります。これは、カナダからテキサス州に石油を輸送する巨大なパイプラインなのですが、オバマの民主党は「環境」問題を理由にこの計画にストップをかけてきています。
これに対して、共和党は極めて強硬であり、また民主党の中での造反も出てきています。ルイジアナ州の前上院議員メアリ・ランドリュー氏は、11月の中間選挙では野党が分裂したために1位となったものの、過半数が取れずに12月の決選投票となった際に「パイプライン構想賛成」を掲げて再度の選挙戦を戦ったところ、一本化した共和党に負けてしまったというエピソードもあるのです。
この「キーストーンXL」に関しては、年明けの新議会開会にあたり、共和党は上下両院ですぐにでも通すと通告、これに対してホワイトハウスは「拒否権行使」をチラつかせています。
ですが、この問題で「拒否権行使せず」というようなサプライズが出ると、政局は面白くなってくるように思うのです。もっとも、オバマとしては世界戦略としての「原油安誘導」をやっている気配があり、ここで「パイプライン承認」となると、そちらの観点から見ると「更に原油安政策を継続」というメッセージになるかもしれず、その点で関心が集まるかもしれません。
いずれにしても、年明けのアメリカ政治は「新しい局面」に入りました。株高なのにオバマは「レイムダック」という光景とは、別の展開へと進み始めています。
アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える 2025.09.03
「体験格差」という言葉に覚える強烈な違和感 2025.08.27
日本の核武装コストは、どのように計算すれば良いのか 2025.08.20
被爆80年の今、真剣に議論しなければならないこと 2025.08.06
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
参院選が引き起こした3つの重たい事実 2025.07.23
さらに複雑化したニューヨーク市長選の対立構図 2025.07.16
-
経験1年必須/ITコンサル/SE/Sierからコンサルタントへ/外資系プロジェクト有/残業少
株式会社ノースサンド
- 東京都
- 年収500万円~1,600万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社alBee
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社enrich technology
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
Visionary Japan株式会社
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員