- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 「マタハラ降格違法」判決をどう生かすか?
「マタハラ降格違法」判決をどう生かすか?
日本の職場の現状を考えると、以上のような論点が出てくるわけですが、これはすべて「日本独自の終身雇用を前提とした年功序列制度」を前提として、そこで女性の妊娠・出産や子育てという事情との「折り合いをつける」という考え方です。
ですが、これはグローバルなスタンダードから見ると、かなり変わった考え方であることも事実です。
というのは世界の多くの労働市場では、基本的には「残業手当のつく」一般の社員は法制や組合が保護して時短も育休にも配慮をされる一方で、管理職は成果主義であると同時に雇用の保障はないというのが普通です。
管理職を目指さない女性が出産や子育てとのバランスが確保される一方で、管理職を目指す女性の場合は、転職を繰り返すキャリア形成の中に「妊娠出産と子育て」の期間を計画的に入れていくことになります。
今回の「降格違法判決」は生かさなくてはなりません。ですがその一方で、終身雇用や年功序列を前提として管理職という「日本の会社の内輪のサークル」に入ってきた女性だけには手厚い配慮がされ、例えばシングルマザーや非正規労働者の「ワーク・ライフ・バランス」についてまったく改善が進まないのでは困ります。
またこれからのグローバルな競争の中で、いつまでも終身雇用、年功序列の制度を維持することが可能か、また適切かは議論が分かれるところだと思います。
そう考えると、今回の判決をどう生かしていくかは、相当に多角的な議論が必要になります。時代を切り開くのは、政治や法制ではなく、具体的な民間企業の中での「圧倒的な成功事例」だと思うのです。
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
参院選が引き起こした3つの重たい事実 2025.07.23
さらに複雑化したニューヨーク市長選の対立構図 2025.07.16
アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないのか? 2025.07.09
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
イラン攻撃への関与で真っ二つに割れるトランプ支持層 2025.06.18
-
外資系販売店舗の常駐施設警備
ジャパンプロテクション株式会社
- 東京都
- 月給21万8,700円~25万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社オルトロン
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社オルトロン
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員