プレスリリース

鳥インフルエンザ感染拡大に挑む、国内初の特許技術 ~埋却処理・卵処理を一体化~「PALSAPシリーズ」をリリース

2025年05月22日(木)13時15分
感染症対策および環境保全技術の開発を行うテクニカ合同株式会社(本社:神戸市東灘区、代表取締役:寺尾 好太)は、鳥インフルエンザなど、畜産分野での感染症発生時の迅速かつ衛生的な処理を可能にする「PALSAP(パルサップ)」シリーズを開発、全国自治体および養鶏現場への提供を開始しました。

本技術は、2024年度より一部自治体で採用が進んでおり、国内初の特許技術を活用した処理方法として高い評価を得ています。


【背景】家畜感染症による埋却処理・周辺環境汚染の課題
2024年~2025年にかけて全国で高病原性鳥インフルエンザが急拡大し、2025年1月には1か月で540万羽以上の処分が実施されました。

・2024年10月:北海道美唄市でカラスの死骸から高病原性ウイルスを検出。
・2024年11月:茨城県笠間市の養鶏場で感染が発生し、約7万羽のニワトリが処分。
・2025年1月 :全国で感染が急増し、1カ月間で約540万羽が処分対象に。

また、2022年に熊本県で発生した死骸からの汚染液流出事故や、養鶏場での卵焼却処理における設備トラブルなどが記憶に新しく、直近でも食肉鶏・卵の価格など消費者生活にも影響を与えており、農場経営者・自治体・JA関係者の対応負担が社会問題化しています。

このような状況を受け、感染症発生時の迅速かつ適切な処理が求められています。
PALSAPシリーズは、国内初の特許取得技術を活用した処理方法で、従来の処理方法が抱える課題を解決し、現場の作業負担を軽減しつつ、環境保護と感染拡大防止を同時に実現するために開発され、2024年度より有用技術として全国の一部の自治体にて活用が開始されました。


【製品概要】現場の"困った"に応える3製品構成
■PALSAP A剤(感染動物の処理用)特許第7546870号
動物の体液を素早く吸収・固定し、移送時の漏れを防ぐことで、作業者の感染リスクを軽減します。
・汚染体液を瞬時に吸収・固定し、感染リスクを大幅低減。
・積載や袋破損時における体液漏れを防止し、安全な移送が可能。

■PALSAP B剤(感染鶏卵の処理用)特許第7423025号
高粘性の卵液を吸収・固体化して移送時の漏れを防ぎます。さらに、焼却処理時の負担が軽減されているので、焼却設備の受け入れ拒否問題を解決します。
・国内唯一の素材!積載時の崩壊を防止し、卵液を吸収。
・燃焼効率2.5倍アップ!老朽化された焼却処理をスムーズに。

■PALSAP L(埋却地の環境保全用)特許第7599253号
埋却後に散布乾燥させるだけで表面に強固な膜を形成。降雨や台風による汚染物質の流出を防ぐことで、長期的な地域環境汚染対策に貢献します。
・強固な膜を形成し、長期間にわたり効果が持続
・降雨・台風時の汚染流出を防ぎ、埋却地の環境保護を実現。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/436628/LL_img_436628_1.jpg
3製品構成

<今後の展開>
今後、当社は全国の自治体・JA・農場関係者と連携し、「発生時に即応できる体制づくり」の支援を進めてまいります。鳥インフルエンザや豚熱などの再発・拡大が続く中、持続可能な農業と地域環境の保全に資する技術として、PALSAPシリーズのさらなる普及を目指します。


【会社概要】
会社名 : テクニカ合同株式会社
所在地 : 〒658-0015 神戸市東灘区本山南町8-6-26 東神戸センタービル12階
代表者 : 寺尾 好太
事業内容: 土木薬品、産業薬品の開発・販売
URL : https://www.technica-goudou.co.jp


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プレスリリース提供元:@Press
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