Picture Power

【写真特集】絶滅危惧種が織りなす人間模様

DISAPPEARING ACTS

Photographs by TIM FLACH

2019年03月20日(水)11時30分

ppedn06.jpg

【現実を拒絶】ベンガルトラはインド政府から保護対策を受けている数少ない絶滅危惧種だ。それでも個体数は減少傾向にある


ppend07.jpg

【膝を抱えて】マダガスカルに生息するタターサルシファカというキツネザルの一種。生息地の森林破壊に加えてシファカの肉や毛皮を狩る密猟者も後を絶たない。跳躍力が特徴だが、このシファカはどこか元気なく物憂げだ


ppend08.jpg

【ワニの涙】インドガビアルは最長のワニの一種。かつては多くがインドなどの南アジアに広く生息していたが、人間による自然破壊ですみかを奪われた。確認されている個体数は、200~300にまで減少したという


ppend09.jpg

【刻印を押されて】一度は絶滅したと考えられていたヘサキリクガメだが幸い生存が確認された。とはいえ、その甲羅を狙う密漁者により絶滅の危険は消えていない。甲羅に番号を刻印し「価値」を落とすのは密漁から亀を守るため


ppend10.jpg

【密猟者には無力】アフリカの赤道付近にすむセンザンコウの一種、シロハラセンザンコウは硬いうろこで覆われた体を丸めて敵から身を守ることができるが、人間の狩りには無力。密猟者はその肉や皮、うろこを高値で売買する


ppend11.jpg

【訴える目】パナマやコスタリカ原産のシロメアマガエルは全長5センチほどの小さなカエル。全身の色を変えることで姿をくらまし、昆虫を捕食する。伝染病や生息地の破壊などによりその数は多くない

Photographs by Tim Flach

撮影:ティム・フラッチ 
動物写真家。英国王立写真協会の名誉会員で、2013年にロンドン芸術大学の名誉博士号を授与された。近著に『More Than Human』(2012)、『Endangered』(2017)など

<本誌2018年07月03日号掲載>

「Picture Power」の過去記事(2010年3月~2018年6月)の一覧はこちら

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ南部ザポリージャで14人負傷、ロシアの攻

ビジネス

アマゾン、第1四半期はクラウド部門売上高さえず 株

ビジネス

アップル、関税で4─6月に9億ドルコスト増 影響抑

ワールド

トランプ政権、零細事業者への関税適用免除を否定 大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story