コラム

アメリカ人だからか、語りきれなかったみたい

2015年09月24日(木)18時00分

 94年にはポーランド訪問中のヘルツォーク大統領が「I bow down before...all Polish victims of the war. I ask for forgiveness for what Germans did to you (ポーランドの戦争犠牲者の全員に頭をさげ、ドイツ人がやったことの許しを乞います)」と言った。

 最近だと現役のガウク大統領が2012年にチェコ、13年にフランス、そして14年にギリシャを訪問し、それぞれで虐殺の現場などをおとずれた。フランスでドイツ軍によって壊滅的に破壊された村の墓地に立って涙を流している姿が、特に印象的だった。

 言葉からも場所からもうかがえると思うが、ドイツのお詫びはホロコーストに限られていない。少なくとも世界の平均的な解釈はそうなっている。

参考リンク:
ヴァイツゼッカーの演説

ポーランドにてのおわびを紹介するLA Timesの記事

ギリシャでのお詫びに関するギリシャのEkathimerini紙の記事

フランスのお詫びに関するフランスのLa-croixの記事


 そして最後に

4)僕はバカでアホなアメリカ人。

 これに関しては異議なし。

 確かに僕はアメリカ人だ。だから個人的な意見を控えようとしている。

 また確かにバカだ。だからこそ勉強し続ける。だからこそこれからの皆さんからの声を大事にしたい。

プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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