強まる警戒感、アメリカ経済「急失速」の正しい読み方──際立つ欧州株と日本株の格差
株高が目立つのはドイツ株などの欧州株
市場心理を悪化させたもう一つの要因が、トランプ政権の政策に対する疑念が再び高まったことである。一時はカナダとメキシコへ(3月ではなく)4月2日に関税発動するとしながら、結局は3月4日、「交渉の余地はない」として、カナダ、メキシコへの関税が発動された。
この関税発動には米国に対するダメージが大きいため、筆者にとっても予想外の政策対応となった。ただ、関税賦課は外交的な取引材料であり、今後の情勢次第では、早期に関税賦課が取りやめられるシナリオが十分想定できる。関税引き上げによって、米国経済が大きく減速するリスクは限定的だろう。
また、2月後半からの米国株価の調整をもたらしているのは、2024年まで株高を牽引しバリュエーションが高まっていた、いわゆるメガキャップ株(時価総額が2000億ドル以上の企業)や半導体銘柄の下落である。これらの銘柄に対して投資資金が2024年末まで集中し過ぎていたのは明らかなので、メガキャップ株の一段高が難しい局面に入っていたのである。
米国株がほぼ年初と同じ水準まで調整する中にあって、2025年の株高が目立つのがドイツ株などの欧州株である。欧州経済は停滞が続いているが、2月19日コラム「トランプ政権の外圧で『欧州経済は回復』、日本経済の停滞は続く」で述べたとおり、トランプ政権の政策転換でウクライナ戦争の収束期待が高まり、同時に軍事費拡大に各国政府が動いている。政策転換による欧州経済の復調への期待が、株価に反映されている。
自民・維新連携で始動する高市政権に期待できる理由 2025.10.21
高市新総裁の「高い経済理解」と高市政権で起こる経済政策の大転換 2025.10.07
習近平政権が反「内巻き政策」を続けても、中国のデフレは続く 2025.09.24
石破首相退陣、次は誰か? 日本株のリターンが米国株を大きく上回る期待のシナリオ 2025.09.08
トランプ大統領のFRBへの政治圧力・利下げ要求は株式市場のリスクか? 2025.09.04
「必然だった」日経平均の最高値更新...なぜ出遅れたか、米国・日本の経済の今後は? 2025.08.14
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区虎ノ門
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区虎ノ門
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
人事マネージャー候補/外資系大手オンラインメディア企業
株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 東京都
- 年収750万円~950万円
- 正社員
-
「東京」外資系企業の日本進出の際のHR業務「社会保険・給与計算」の代行担当/在宅勤務可
株式会社JCアカウンティング
- 東京都
- 年収350万円~600万円
- 正社員






