伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は見るべき映画......でも絶賛できない訳は

ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN
<安重根はテロリストか否か? 『ハルビン』(7月4日公開)は日本と韓国の視点の違いに気付かせてくれるが......>
コップは下から見ると円だけど、横から見れば四角形になる。視点が変われば形も変わる。当たり前じゃないかと誰もが思うはずだ。でもこれはコップのように具体的なものだけではなく、ネットに氾濫する情報や歴史認識についても同様だ。
2014年1月19日、中国黒竜江省のハルビン駅に「安重根義士記念館」が開館した。この翌日に菅義偉官房長官(当時)は安重根について、「わが国の初代内閣総理大臣を殺害して死刑判決を受けたテロリストだと認識している」「極めて残念で遺憾だ」などと発言した。これが日本政府の公式見解だ。
この発言に対して韓国外務省は、「安重根義士は大韓民国の独立と東洋の真の平和を守るために身をささげた偉人」であり、テロリストと呼ぶのは「非常識で没歴史的」と反発した。
日本ではオウム真理教の地下鉄サリン事件以降、そして世界規模ではアメリカ同時多発テロ以降、「テロ」という言葉はインフレーションを起こし、同時に絶対的な悪というイメージが強化された。
だからこそメディアや政治家はこの言葉を安易に使うべきではないと苦言を呈したいが、それはともかくとして、初代内閣総理大臣であると同時に初代韓国統監でもあった伊藤博文を暗殺した安重根が、韓国側の視点ではレジスタンスの闘士であることは当然だ。
日本側の視点で、は政府要人を暗殺した重罪人と見なすことも間違いではない。ただし日韓併合について戦後日本は、不法占領ではないとの立場を取りながらも謝罪の意を明確に示しているのだから、テロリストと断罪することには一抹の疑問がある。
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