小津安二郎の『東京物語』はイメージよりもエグイ......でもやっぱり窮屈
でも長男も長女も、実際に情が薄いわけではない。彼らにはそれぞれの家族や生活がある。夫を亡くした紀子は、義兄や義姉に比べれば自由に動ける。両親が尾道に戻ると同時に予期せぬことが起き、実家に集まった子供たちは悲報に号泣する。つまり普通なのだ。でも人の普通な日常は、時としてとても酷薄だ。時には誰かを激しく傷つける。それが世界。それが日常。なるほど。深い。
結論。20代前半で何も考えていなかった僕は、『東京物語』をちゃんと理解できていなかった。その発見はあったけれど、やはり小津映画は、僕にとっては窮屈だ。
『東京物語』(1953年)
監督/小津安二郎
出演/笠 智衆、東山千栄子、原 節子、杉村春子
<本誌2020年11月10日号掲載>
アマゾンに飛びます
2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
-
「Accountingマネージャー」外資クライアントメイン/フレックス・在宅勤務有
BDO税理士法人
- 東京都
- 年収650万円~1,000万円
- 正社員
-
「DCプロジェクトリーダー」英語力必須 大手外資系案件 Ciscoグローバルゴールドパー
NTT Com DD株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,000万円
- 正社員
-
外資系案件担当/SNSマーケティングのコミュニケーションプランナー/東/英語力を活かせる仕事
トランス・コスモス株式会社
- 東京都
- 年収360万円~620万円
- 正社員
-
外資系企業の「労務スタッフ」土日祝休/フレックス/リモートOK
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 月給30万円~45万8,000円
- 正社員






