コラム

70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物価高とスマホ依存が奪う「つながり」

2025年12月19日(金)12時15分

孤独感は「1日15本のタバコを吸うのと同等の健康被害」

若年層に孤独が集中する主な理由として次の4つが考えられる。


(1)生活環境の劇的な変化
進学、就職、引っ越しなど人生の大きな転換期にあり、既存のサポートネットワーク(家族や地元の友人)から切り離されやすい。
(2)デジタル・アイデンティティーとの比較
SNSを通じて充実した生活のように見える投稿を常に目にすることで自分の生活を劣っていると感じる「比較文化」が孤独感を増幅させる。
(3)物価高騰
光熱費や食料品が高止まりする生活費危機が続く中、若年層は貯蓄が少なく、住宅費負担も大きいため、友人と外出するなど「社交のための費用」を削らざるを得ない。
(4)メンタルヘルスの悪化
抑うつ症状を抱える若者は多く、メンタルヘルスの不調と孤独感の負の連鎖が起きている。

英国では「孤独は高齢者の問題」という従来のイメージが覆されつつある。孤独感は「1日15本のタバコを吸うのと同等の健康被害がある」とも言われており、若年層の孤独対策が急務になっている。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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