コラム

ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生んでいた...気候負荷の損害額は430億ドル超に

2025年11月20日(木)19時10分

「生態系への損害に責任を負う者は処罰されるべきだ」

22年、国連総会はロシアの違法行為による損害・損失に対し国際補償メカニズムの設立を決議した。94カ国が賛成した。欧州評議会がこの決議を実施し、メカニズムの構築を進めている。構成要素は損害登録簿、国際請求委員会、補償基金の3つだ。

損害登録簿はすでに稼働しており、個人請求(家の損壊・家族の喪失・性暴力の被害)はすでに7万件が提出済みだ。国家による請求のカテゴリーには環境損害が含まれる。環境損害は(1)汚染防止・軽減(2)環境の復元(3)修復不能な生態価値の損失――に区分される。

補償金が低炭素型の再建に使われれば、将来排出を大幅に減らすことができる。バイオベース建材、低炭素セメント・鉄鋼、瓦礫の再利用、省エネ、再エネ導入を検討中だ。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「生態系への損害に責任を負う者は処罰されるべきだ」と求めている。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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