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「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収された1兆円超は誰のもの? 中国は「返還」要求
50〜75歳の企業経営者、銀行員、司法関係者らが友人や家族の紹介で「富の女神」と呼ばれていたチアン被告のスキームに数十万〜数千万人民元を投資。被害総額は400億元。チアン被告はこのうち11億元(236億円)をビットコインに換え、偽造書類を使って英国に逃亡した。
英国でチアン被告のマネーロンダリング(資金洗浄)を手伝ったウェン被告は妊娠中の2007年に配偶者ビザで英国に移住。法律のディプロマ課程と経済学の学士課程を修了したものの、リーズやロンドンの中華料理ファーストフード店で働く貧しいシングルマザーだった。
人生が一変。贅沢三昧の日々を満喫
ウェン被告はファーストフード店地下のベッドルームで暮らし、年収は5979ポンド。しかしチアン被告と出会って人生は一変。2万5000ポンドのメルセデス・ベンツ・Eクラスを乗り回し、高級百貨店ハロッズで月3万ポンドの買い物をするようになった。(1ポンド=204円)
家賃1万7000ポンドと6カ月分の前払金、 4万ポンドの頭金を支払ってハムステッド・ヒースそばの6ベッドルーム邸宅(実勢価格500万ポンド相当)に引っ越した。息子を一学期6000ポンドもする名門学校に通わせた。
宝石商オーナーになりすましドイツ、ローマ、チューリヒ、ノルウェー、タイ、中国、日本を観光旅行。ドバイでは50万ポンド以上でマンション2戸を購入、海岸沿いのトスカーナ風ヴィラ(1000万ポンド)の入札も検討するほど贅沢三昧の日々を満喫していた。
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