コラム

コロナ不況を乗り切るカギ? 韓国で「ベーシックインカム」導入論が盛んに

2020年08月06日(木)15時30分

韓国政府はより早く景気を活性化させ、企業の労働需要を増やしたいところだが、新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しがなおみえず、世界経済の回復への道のりは不透明な状況である。内需よりも輸出に強く依存している韓国経済にとっては大きな痛手であることは確かだ。今後、経済や雇用状況がよくならない限り、ベーシックインカムや安心所得制のような所得支援策の導入に対する議論は後を絶たないと予想される。ポピュリズムに偏らず、現在の制度とバランスを取りながら、持続可能な制度の導入に対する議論が行われることを強く望むところである。

プロフィール

金 明中

1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。日本女子大学現代女性キャリア研究所客員研究員、日本女子大学人間社会学部・大学院人間社会研究科非常勤講師を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、日・韓社会政策比較分析。近著に『韓国における社会政策のあり方』(旬報社)がある

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