最新記事
BOOKS

【実話】立ちションでクビ、自己破産した50代男性...普通の人でもハマる人生の落とし穴

2026年3月30日(月)21時15分
印南敦史 (作家、書評家)
自己破産

個人の自己破産は年間7万件。自分は関係ないと思わないほうがいい takasu-shutterstcok

<推し活、ペット、不倫、介護、投資......。個人の自己破産は年間7万件。自分は関係ないと思わないほうがいい>

「自己破産」といえば、借金の返済が困難になった場合に、裁判所を通じて財産を清算し、残った借金の支払いを免除してもらう手続きのこと。

「芸能人の〇〇が自己破産した」という報道を目にすることがあったり、ドラマや漫画などで「ギャンブルで身を滅ぼした人がやむなく選択する手段」であるかのように取り上げられたりするだけに、暗いイメージを拭えないものでもあるだろう。

意識しているかどうかは別として、心のどこかで「ダメ人間が行う行為であり、自分には関係ない」などと感じている人も少なくないかもしれない。

だが『人はこんなことで破産してしまうのか!――推し活、ペット、不倫、介護、投資......普通の人でもハマる落とし穴』(永峰英太郎・著、速水陶冶・監修、三笠書房)の著者によれば、決してそうではないようだ。
『人はこんなことで破産してしまうのか!――推し活、ペット、不倫、介護、投資......普通の人でもハマる落とし穴』
どうやら破産は、誰にでも起こりうる話だと考えたほうがよさそうである。

その証拠にここ数年、個人の自己破産の件数は年間7万件程度で推移しているのだという。つまり計算上、自己破産の申し立ては一日平均で194件もあることになる。

著者の知人にも自己破産を選ぶ以外に手段のなかった人がいたそうだが、だからこそなおさら、「自己破産は誰もがなりうること」だと実感しているそうだ。

そこで本書では、自己破産に至った、あるいは至る寸前までいった事例を、実話に基づいて具体的に紹介している。「日常」「投資」「親子関係」「男女関係」といった章ごとに分けられており、破産のあり方も多種多様だが、ここでは特に印象的だった2つのケースをご紹介したい。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ホルムズ開放なければ「カーグ島」標的と

ワールド

米提案「非現実的」とイラン、イエメンなどからイスラ

ビジネス

ECB、政策調整でためらいや先回りはせず=レーン専

ワールド

ロシア、経済スパイ理由に外交官追放 英外務省反発
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカートニー」を再評価する傑作映画『マン・オン・ザ・ラン』
  • 4
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 5
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 6
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 7
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 8
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中