ウクライナ戦争で高まる日本の核武装論の前に議論すべきこと
ビジネスでは、アメリカ人も中国人もインド人も新機軸を求めて競争しているのに、日本人の多くにその気概はない。「会社」の中で給料をもらい、休暇を消化することばかり考えている。経済力は国の安全保障の土台なのに、これではおぼつかない。
明治維新以来150年余り、日本は近代国家を動かす体制をまだ整備できていない。中国の科挙(官吏登用試験)に倣って世界に冠たる官僚組織をつくったのはいいが、それを動かして政治をする政治家の多くがしっかりしていない。
官僚も(自分もそうだったが)社会から遊離している上に、この頃は省益ばかり考える。国家は人間のつくったものだから倒れることもあるという当たり前のことが頭に刷り込まれていないから、国に寄生して私利を図って恥じない者すらいる。
プーチンは有言実行の人物で今は核使用の準備をしているようだ。「ロシアのいない世界など要らない」と言い切る狂気が、彼にはある。
それにくみする中国や、花火のようにミサイルを打ち上げる北朝鮮が日本の隣にはいる。なんとかしたいが、まずは思考停止を脱することだろう。

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら