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久々の日本でまだ続いていた車優先社会

なぜ歩行者が歩道橋の階段を上らなければならないのか TAGSTOCK1-iStock.
<日本では車が支配者で、苦しめられるのは歩行者。信号のない横断歩道で人が渡ろうとしても車が止まることはほとんどない>
最近、僕は日本を訪れて、かつて働いていた目黒のオフィスにちょっと顔を出した。目黒駅から続く権之助坂を歩いているとき、なんだか少し落ち着かず、違和感を覚えた。以前によく通っていた場所にしばらくぶりに訪れるときに、僕はこの感覚をよく味わう。
いつもなら、何が変わったのか正確に突き止められない(同じじゃない感じがするのは何となく、だから)。でも今回はうれしいことに、1つはっきりと気付くことができた。歩道が広くなったんだ! 最初は気のせいかもしれないとも思ったけど、同僚から確認が取れた。それに加えて、オフィスに向かう途中の道路の上に架かっていた歩道橋がなくなり、代わりに横断歩道ができていた。
僕が(最後にここで働いてから10年以上になるのに)この歩道拡張と歩道橋撤去に気付いたのは、この2つに僕がかつてイライラさせられたからだ。歩道は狭過ぎて混雑し過ぎ。そして、なぜ道路を渡るのに、僕が階段を上らなければならないのか? 車が優先されていることに、僕は憤りを覚えた。目黒だけではなく、日本中でだ。
折に触れて僕はこれらを愚痴っていたけれど、だいたい僕の日本の友人たちは僕が単に怒りっぽいだけか、いちいち天気に文句をつけているみたいなものだとでも考えているようだった。つまり、不満を言うのは結構だがどうせ仕方のないことだ、と。
そんなわけだから僕は、あちこちでわずかばかりの進歩があったことに喜んだ――そして多少は、僕の言っていたことが正しかったと証明されたように感じた。東京都心で車のために4車線の道路を作っておいて、歩行者にはほんの1メートル足らずの歩道を歩かせるなんて、バランスが取れているとは思えない。
それに、道路を渡りたい歩行者がたくさんいる場所では、車のほうに止まってもらいたいと思うのも、そう理不尽なこととは思えない(東京で歩行者が横断を「許される」のはどういうところかといえば、車があくまで他の車の流れを通すために止まらざるを得ないような場所であることが多い)。
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