コラム

性的暴行で告発されても反省しない父と絶縁したい

2020年12月24日(木)10時50分

PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA, PHOTOS BY verbaska_studio-iStock(MAN), triocean-iStock(WOMAN)

<孫くらいの年齢の女性に耐え難いほどの苦痛を与えておきながら、何も悪くないと思っている父。家族であることが恥ずかしいです──。小説家のミシェル・ハーマンによる現実的アドバイスは?>

Q:父が数カ月前に性的暴行で告発されていたことを知りました。公判は数週間後です。告発者の陳述書を読んで以来、吐き気が込み上げています。その女性は不快感と嫌悪感に苦しんでいて、涙が止まらないと述べています。父の行為はおぞましいと言うほどではありませんが、非常に不快で一線を越えています。しかも、相手は自分の孫くらいの年齢の女性です。

父は昔から女性を蔑視し、女性になれなれしくし過ぎるところがあります。私たち家族は、余計なことを言わないで、ちょっかいを出さないで、と何度も注意してきましたが、父は喜々として無視するばかり。弟が生まれる前にも似たようなことで裁判沙汰になりましたが、私は幼かったので記憶にありません。

父のような親がいることで何かと大変な思いをしてきましたが、今回は私も怒りが爆発しています。私たち家族は立ち直れるでしょうか。父は今も、自分は何も悪くないと思っています。どうすれば、自分が傷つけた女性に対して共感の念を持たせることができるでしょうか。家族であることが恥ずかしいです。父が変わらないのなら、縁を切りたいくらいです。

── 愕然としている娘

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