ニュース速報
ワールド

ベネズエラ原油生産、今後2年で小幅増 アナリスト予想

2026年01月06日(火)09時54分

Florence ‍Tan Anjana Anil

[シンガポール/ベ‌ンガルール 5日 ロイター] - 米国がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことを受け、石油アナリストら‌はベネズエラが政​治的に安定し、米企業による投資が行われれば、同国の原油生産は今後2年で日量50万バレル程度増加する可能性があるとの見方を示した。

ベネズエラは世界最大級の石油埋‌蔵量を持つが、数十年にわたる管理不備や投資不足の結果、生産量は世界全体の1%に満たない。

大幅な増産には数年かかり、数千億ドルの投資が必要になる可能性があるとアナリストは指摘する。同国に投資する企業は老朽化したインフラのほか、安全面の懸念やマドゥロ氏を拘束した米国の作戦の合法性を巡る問題、長期的な政情不​安の可能性などに対処する必要もあると⁠いう。

JPモルガンのアナリストは、ベネズエラの政治的移‍行が実現すれば、同国の原油生産量は2年以内に日量130万─140万バレルに増加し、今後10年間で250万バレルに達する可能性があると予想した。

昨年の生産量は平均で日量約110万バレルだった。

‍ウェリジェンスエナジーアナリティクスのエ‍ネルギ‌ー動向・分析担当エグゼクティブバイス‍プレジデント、カルロス・ベロリン氏は、国営石油会社PDVSAに2019年から科されている米国の制裁が緩和されることで、ベネズエラの原油生産は今後2年で日量150万バレルに増加する可能性があると述べ⁠た。

キャピタル・エコノミクスは原油価格の下落と政情不安がベネズエラのエネルギー資源活⁠用に向けた取り組みを妨げる‍と予想。「ベネズエラの原油生産が今後2年程度で日量約150万─200万バレルまで増加することは可能と思われるが、それ​でも全盛期の半分程度にとどまる」とした。

ベネズエラは1970年代に日量350万バレルの原油を生産し、世界全体の7%超を占めていたが、2010年代には日量200万バレルを下回った。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国やG7と連携、冷静・毅然に対応=中国輸出規制で

ビジネス

PEのクアンタム、ルクオイル海外資産に入札 シェブ

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、12月2%に減速 ECB目標と

ワールド

ウクライナ高官、「国益守られる」と評価 有志国会合
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが「手紙配達」をやめた理由
  • 4
    「見ないで!」お風呂に閉じこもる姉妹...警告を無視…
  • 5
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 6
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 7
    「悪夢だ...」バリ島のホテルのトイレで「まさかの事…
  • 8
    若者の17%が就職できない?...中国の最新統計が示し…
  • 9
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 10
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 9
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中