原油先物は小反落、貴金属下落が波及 ロシア・ウクライナ情勢巡る警戒も
[30日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅安。2%超上昇した前日から反落している。ロシアとウクライナの緊張が高まり、供給懸念が漂っているものの、貴金属価格の下落が影響している。
30日に満期を迎える北海ブレント先物2月限は0150GMT(日本時間午前10時50分)時点で0.21ドル(0.3%)安の1バレル=61.73ドル。より活発に取引されている3月限は0.19ドル(0.3%)安の61.30ドル。
米WTI先物は0.20ドル(0.3%)安の57.88ドル。
前日はともに2%超上昇していた。ウクライナ軍がプーチン大統領の公邸を標的にしているとロシアが非難し、供給途絶への懸念が高まった。
マレックスのアナリスト、エド・メイア氏は「現在の売りは、貴金属価格の大幅な調整によって生じた弱さの波及であり、他のほとんど全てのコモディティーに影響を与えるはずだ」と述べた。
貴金属価格は29日に急落。銀とプラチナは最近の上昇を受けた利益確定売りで、過去最高値から下落した。
メイア氏はウクライナ和平について、「市場は合意に達するのは非常に 難しいと感じていると思う」と語った。
地政学的緊張の高まりにより、供給途絶への懸念が再燃し、原油価格は上昇する可能性がある。





