コソボ議会選、与党勝利 クルティ首相「迅速な新政権樹立」表明
旧ユーゴスラビア構成国コソボのクルティ首相は28日の議会選挙(一院制、120議席)で、自身が率いる与党「自己決定運動」が勝利する見通しとなったことを受け、速やかに新政権を樹立すると表明した。写真は選挙後、支持者を前に演説するクルティ氏。プリシュティナで撮影(2025年 ロイター/Valdrin Xhemaj)
Fatos Bytyci
[プリシュティナ 28日 ロイター] - 旧ユーゴスラビア構成国コソボのクルティ首相は28日の議会選挙(一院制、120議席)で、自身が率いる与党「自己決定運動」が勝利する見通しとなったことを受け、速やかに新政権を樹立すると述べ、約1年にわたる政治停滞に終止符を打つ可能性を示唆した。
開票率99%の段階で、自己決定運動の得票率は49.3%となり第1党を維持する見通しとなった。
クルティ氏は党本部で記者会見し、「結果が認定され次第、速やかに議会を組織し、直ちに新政権を樹立すべきだ」と述べた。
今回の議会選は今年2回目。2月の選挙では与党が過半数に届かず、連立協議が難航。オスマニサドリウ大統領が事態を打開するため、11月に議会を解散し、早期選挙を要請した。
クルティ氏は3分の2以上の賛成が必要な国際融資協定の採決を巡り、野党議員に支持を求めた。
ただ、アナリストはクルティ氏が連立を組まずに単独で政権を樹立し、120議席の過半数61議席を確保できるかどうかは予測が難しいと指摘する。条件付き投票や西欧諸国に居住するコソボ系住民の投票はまだ集計されていない。





