ギリシャ26年度予算案、2.4％の経済成長見込む 伸び加速へ

　１０月６日、ギリシャ政府は２０２６年度予算案で、来年は経済成長が加速し、欧州主要国を上回るとの見通しを示した。アテネで２０２２年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Costas Baltas）

Lefteris Papadimas

[アテネ ６日 ロイター] - ギリシャ政府は６日に発表した２０２６年度予算案で、来年は経済成長が加速し、欧州主要国を上回るとの見通しを示した。投資拡大と堅調な消費支出が背景という。

来年は欧州連合（ＥＵ）復興基金の支援もあり、２．４％の経済成長を見込んでいる。

ピエラカキス財務相は「この勢いをけん引しているのは投資の伸び率で、２６年には１０．２％に達すると見込まれている」と述べた。

ただ今年については、ギリシャにとって投資と観光の主要な源泉である欧州経済の停滞と、トランプ米政権による新たな関税政策の影響から、政府は成長率見通しを従来の２．３％から２．２％に引き下げた。

ギリシャは１５年にユーロ圏離脱寸前まで追い込まれた債務危機から回復しつつあり、２６年の基礎的財政収支（プライマリーバランス）は税収の増加と失業率の低下を背景に２．８％の黒字を見込んでいる。