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トランプ政権、大学助成金に条件 留学生比率・価値観など=メモ

2025年10月02日(木)13時34分

 10月1日、トランプ米政権は国内の大学に対し、政府の助成金を優先的に受け取るために、留学生受け入れや多様性、学生と職員の価値観などに関する幅広い条件で合意するよう求めた。写真はホワイトハウスの外観。2024年7月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Mohat)

Kanishka Singh

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米政権は国内の大学に対し、政府の助成金を優先的に受け取るために、留学生受け入れや多様性、学生と職員の価値観などに関する幅広い条件で合意するよう求めた。政府が1日に送付した10項目のメモをホワイトハウス当局者がロイターと共有した。

メモは大学に対し、学部レベルの留学生受け入れを15%に制限することや、採用・入学選考で人種や性別を考慮しないことなどを求めている。

トランプ大統領は親パレスチナ派の抗議活動やDEI(多様性、公平性、包摂性)に関するプログラムなどさまざまな問題を理由に、大学への助成金削減を警告してきた。

メモは留学生について「米国と西洋の価値観」を支持すべきとし、「米国や同盟国、その価値観に敵意を示す学生を排除」するよう大学に求めている。

また、大学が国土安全保障省や国務省の要請を受けた場合、懲戒記録など留学生に関する既知の情報を全て共有すべきとしている。

当局者によると、1日にバンダービルト大学、ダートマス大学、ペンシルベニア大学、南カリフォルニア大学、マサチューセッツ工科大学、テキサス大学、アリゾナ大学、ブラウン大学、バージニア大学に同意と意見を求める書簡が送られた。

大学幹部宛ての書簡には、合意した大学は「相当かつ有意義な助成金」を含む「複数の恩恵」を得られると記されている。

ロイター
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