午後3時のドルは147円前半で下げ一服、再びレンジ 円相場の材料に注目

10月2日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル高/円安の147円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 2日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル高/円安の147円前半で推移している。米政府機関の閉鎖や軟調な指標でも、ドル売り一辺倒とはならず、レンジ色の強い相場となっているとの指摘が聞かれた。週末の自民党総裁選や日銀幹部の発言機会など円相場の材料に注目が集まっている。
前日は対円で半月ぶり安値を付けたドルは、日経平均の上昇に伴うリスクオンのドル買い/円売りなどを背景に、一時147.32円まで切り返した。その後は147円前半を軸にもみ合いが続いている。
米政府機関が閉鎖され、雇用統計や新規失業保険申請件数など政府統計の発表に遅れが生じる可能性があり、その分、米ADPリサーチ・インスティテュートの全米雇用報告への注目度が高まっていたが、民間雇用者数が予想外の減少となってもドルの「下げは限定的だった」(国内金融機関の為替ディーラー)との声も聞かれた。
実際、前日に政府機関閉鎖を受けた対ユーロでのドル売りが突如切り返してドル買いに転じた局面もあり、市場に「ドルの買い手の存在」(同)を印象付けた面があったという。
前週から四半期末でポジション調整のドル買い戻しが入っていたこともあり、政府機関の閉鎖と「新しい期に入って改めてドルを売り直す動き」(あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト)が重なったとの見方も出ていた。
政府機関閉鎖の不透明感にもかかわらず、株式市場は堅調に推移している。一方、債券市場では10月の米国の追加利下げを「100%織り込むような金利低下をみせているが、その動きに為替は必ずしも追随していない」(前述の国内金融機関の為替ディーラー)として、追加利下げに対する為替市場の懐疑的な見方を反映しているとの声があった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.14/147.1 1.1734/1.17 172.70/172.
9 37 71
午前9時現在 147.09/147.1 1.1730/1.17 172.60/172.
3 36 61
NY午後5時 147.07/147.0 1.1729/1.17 172.52/172.
8 31 55