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タイ首相、経済対策発表 家計や債務返済を支援

2025年09月29日(月)14時59分

 9月29日、タイのアヌティン首相(写真)は、国会で政策方針を説明し、国内経済の再生に向け、生活費の負担軽減、家計債務への対応、国内観光の促進など、早急な対策を講じる方針を示した。写真は閣僚会議の政策声明を国会に提出する同首相。バンコクの国会議事堂で29日撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

[バンコク 29日 ロイター] - タイのアヌティン首相は29日、国会で政策方針を説明し、国内経済の再生に向け、生活費の負担軽減、家計債務への対応、国内観光の促進など、早急な対策を講じる方針を示した。

同国は米国の関税、高水準の家計債務、消費低迷、バーツ高といった課題に直面している。

経済対策では10万バーツ(3103ドル)以下の負債を抱える個人を支援するほか、中小事業者向けに最大100万バーツの流動性を供給する。

政府は26日、470億バーツ(約14億6000万ドル)規模の共同負担スキームも発表。対象となる国民が購入する一部の食品や消費財について最大60%を政府が補助する。

また、カンボジアとの領有権問題の平和的な解決、違法賭博対策、先進的な警報システムを活用した防災体制の強化などを重点課題に掲げた。

アヌティン首相は先週、来年1月末までに議会を解散し、3月か4月上旬に総選挙を実施する意向を示しており、政策を実行に移す時間が限られている。

国家開発行政研究所が28日公表した世論調査によると、アヌティン氏を次期首相として支持するとの回答は20.4%と、前回の9.6%から大幅に上昇。首位は最大野党「国民党」のナタポン党首で22.8%だった。

ロイター
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