ロシアの石油化学施設、ドローン攻撃受ける ウクライナが集中攻撃

9月24日、ロシア南部バシコルトスタン共和国にある同国最大級の石油化学施設「サラバト石油化学コンビナート」が、ウクライナのドローン攻撃を受けたと、地元知事が自身のテレグラムチャンネルを通じて発表した。写真は2018年8月、サラバトの石油化学施設で撮影(2025年 ロイター/Maxim Nazarov)
[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア南部バシコルトスタン共和国にある同国最大級の石油化学施設「サラバト石油化学コンビナート」が、ウクライナのドローン攻撃を受けた。地元知事が24日、自身のテレグラムチャンネルを通じて発表した。同施設への攻撃は1週間足らずで2度目となる。
ラディ・ハビロフ知事は「ガスプロム・ネフテヒム・サラバトは、再びドローンによるテロ攻撃を受けた。被害の程度を調べている。全ての緊急サービスが現場に駆けつけ、消火活動が進められている」と述べた。
この施設はエネルギー大手ガスプロムが管理しており、先週もドローン攻撃を受けていた。
ウクライナは、ロシアとの和平交渉が停滞する中、この数週間、ロシアの広大な石油・ガスインフラへのドローン攻撃を強め、精製所や輸出向けパイプラインを標的にしている。
取引業者や小売業者によると、ロシアではドローン攻撃により精製所の稼働率が低下していることに加え、高金利で民間のガソリンスタンドが燃料を買いだめできないため、一部の燃料が不足している。
今月には、ウクライナのドローンが、ウクライナ国境から約1400キロ離れたバシコルトスタン共和国の州都ウファにある製油所も攻撃している。
サラバト石油化学コンビナートは、ガソリン、軽油、灯油などの石油製品に加え、液化ガス、ブタノール、ポリエチレン、ポリスチレン、アンモニアなどを生産している。