中国、「途上国」の地位変更せず WTOの特別待遇放棄

中国の世界貿易機関(WTO)常駐代表団の高官は24日、中国は「途上国」としての地位は変更しないが、将来のWTOの交渉では「特別かつ差別化された待遇(SDT)」を求めないと述べた。北京の商務省、6月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo/File Photo)
Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 24日 ロイター] - 中国の世界貿易機関(WTO)常駐代表団の高官は24日、中国は「途上国」としての地位は変更しないが、将来のWTOの交渉では「特別かつ差別化された待遇(SDT)」を求めないと述べた。
米国はSDTが途上国に不当な優位性を与えていると批判し、中国に対してSDTの完全放棄を求めていた。
同高官は、中国が前日にSDTの放棄を決めたことについて「多国間貿易システムを支持するコミットメント」を示すことが目的だと説明。
「これは、WTOの枠組み内であろうと、他のいかなる文脈であろうと、中国が途上国としての地位やWTOの途上国メンバーとしての地位を変更することを意味するものではない」とし「中国はグローバルサウスの主要メンバーであり、常に途上国であり続ける」と述べた。