タイ輸出、8月は5.8%増で予想下回る 約1年ぶりの低い伸び

タイ商務省が24日発表した8月の輸出(通関ベース)は前年同月比5.8%の増加で、アナリスト予想(9.5%増)には届かなかった。写真はバンコクの港。7月8日、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 24日 ロイター] - タイ商務省が24日発表した8月の輸出(通関ベース)は前年同月比5.8%の増加で、アナリスト予想(9.5%増)には届かなかった。バーツ高と米関税の影響で約1年ぶりの低い伸びにとどまった。7月は11%増だった。
貿易政策・戦略事務局の担当者は記者会見で「伸びは昨年9月以降で最も鈍く、対米輸出が減速し始めていることを意味する」と述べた。
最大の市場である米国への輸出は前年比12.8%増だったが、過去4カ月間では減速となる見通し。
米国はタイからの輸入品に対する関税率を19%としたが、これは先に発表された36%より低く、他の地域諸国と同水準。
中国への輸出は5.9%増加した。
1─8月の輸出は13.3%増。
商務省は今年の輸出は2─3%増との予想を維持しているが、これを上回る可能性もある。
8月の輸入は前年比15.8%増で、予想の9.2%増を上回った。
貿易収支は19億6000万ドルの赤字。予想は7億ドルの黒字だった。