台湾の8月輸出受注、19.5％増 ＡＩ需要で7カ月連続プラス

　台湾の８月の輸出受注が、人工知能（ＡＩ）関連などのハイテク製品需要にけん引され、７カ月連続で増加した。写真は台湾の基隆港に並ぶコンテナや資材。８月７日、台湾の基隆で撮影（２０２５年　ロイター/Ann Wang）

[台北 ２３日 ロイター] - 台湾の８月の輸出受注が、人工知能（ＡＩ）関連などのハイテク製品需要にけん引され、７カ月連続で増加した。ただ、世界的な貿易の不確実性が引き続き先行きを曇らせている。

経済部が２３日発表した８月の輸出受注は前年同月比１９．５％増の６００億２０００万ドル。ロイターがまとめた市場予想の１３％増を上回った。

経済部は声明で「世界の貿易政策や地政学的リスクといった不確実性が、世界の貿易の勢いを引き続き圧迫している」とした。

ただ、ＡＩや高性能コンピューティングといった新たな用途が拡大し続けるほか、下半期は通常、欧米の年末商戦を控えた繁忙期であることから、受注の勢いは維持されるとの見通しを示した。

経済部によると、９月の輸出受注は前年同月比１９─２２．７％増となる見通し。

８月の製品別受注では、通信機器が前年同月比２０．６％増、電子製品が同３９．５％増となった。

地域別では、中国からの受注が０．７％減。７月は３．６％増だった。

米国からの受注は３３．６％増で、前月の２５．４％増から加速した。

欧州からの受注は０．３％減、日本からは２１．０％増となった。