RCEP貿易圏、協定の拡大・強化を検討へ=マレーシア貿易相

9月22日、大規模ながらも緩やかなアジア貿易圏「地域的な包括的経済連携(RCEP)」は来月首脳会議が開かれる際、新たなメンバーを加え、貿易を促進することを検討する。主催するマレーシアが22日に明らかにした。写真は同国のザフルル貿易相。クアラルンプールで3月撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)
Danial Azhar
[クアラルンプール 22日 ロイター] - 大規模ながらも緩やかなアジア貿易圏「地域的な包括的経済連携(RCEP)」は来月首脳会議が開かれる際、新たなメンバーを加え、貿易を促進することを検討する。主催するマレーシアが22日に明らかにした。
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟全10カ国と中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドが参加するRCEPの首脳は、貿易協定に署名した2020年11月以来、公式会合を開いていない。
マレーシアのザフルル貿易相はロイターとのインタビューで、加盟を申請している国の名前や具体的な強化内容は明らかにせず、RCEPが「より適切で最新の」ものになることを楽観視していると述べた。
中国は米国の関税の影響に対抗するため、RCEPのような多国間の枠組みを受け入れるよう域内の国々に呼びかけている。
ザフルル氏は、ASEANとRCEP加盟国は多国間主義に合意し、米国を含む他国との関与にコミットしており、首脳会議が中国に「乗っ取られる」心配はないと述べた。