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米NY州で数十人拘束、移民捜査局の強制捜査で 知事らが発表

2025年09月05日(金)14時47分

 9月5日 米ニューヨーク州のホークル知事と移民擁護団体は4日、同州での移民・関税捜査局(ICE)による強制捜査で数十人が拘束されたと発表した。写真は8月9日、ニューヨーク市で撮影(2025年 ロイター/Ryan Murphy)

Kanishka Singh

[ワシントン 4日 ロイター] - 米ニューヨーク州のホークル知事と移民擁護団体は4日、同州での移民・関税捜査局(ICE)による強制捜査で数十人が拘束されたと発表した。

ホークル氏は事務所が発表した声明で、「けさのケイトーとフルトンでのICEによる強制捜査に憤慨している。40人以上の成人が拘束された。少なくとも12人の子どもが学校から無人の家に帰る危険にさらされている」と述べた。

また、移民擁護団体「ルーラル&マイグラント・ミニストリー」は、ケイトーにある栄養補助食品工場「ニュートリション・バー・コンフェクショナーズ」がICEの捜査を受け、70人以上の労働者が拘束されたと、フェイスブックに投稿した。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)も目撃者の証言から、70人以上が拘束されたとしている。同紙によると、同工場の捜索はトランプ大統領の就任後に取り締まりが始まって以降、ニューヨークでの職場捜索として最大規模だったとみられる。

ホークル氏は「ニューヨークは国境警備と暴力犯罪者の強制送還で連邦政府と協力するが、覆面をしたICE捜査官が家族を引き離し、子どもを置き去りにすることは決して容認しない」と述べた。

工場の代表はNYTの取材に対し、同社の従業員は全員、米国で働く合法的な書類を持っており、今回の捜査は「やりすぎだ」と述べた。

メディアによると、ICEの広報担当者は、この措置は「裁判所が認可した執行措置」の一環だと語ったという。

ロイター
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