英小売売上高、7月は前月比＋0.6％ 予想上回る

　９月５日　英国立統計局（ＯＮＳ）が５日発表した７月の小売売上高（数量ベース）は前月比０．６％増となり、ロイターがまとめた市場予想の０．２％増を上回った。写真は７月３１日、ロンドンで撮影（２０２５年　ロイター／Jack Taylor）

David Milliken

[ロンドン ５日 ロイター] - 英国立統計局（ＯＮＳ）が５日発表した７月の小売売上高（数量ベース）は前月比０．６％増となり、ロイターがまとめた市場予想の０．２％増を上回った。

好天や女子サッカー欧州選手権が消費を押し上げた。    

ただ前年比では１．１％増と、予想をわずかに下回った。

過去数カ月分のデータが大幅に改訂された。６月分は前月比０．９％増から０．３％増に下方修正された。

５─７月は０．６％減となった。

ＯＮＳは過去の季節調整を修正するため、７月の小売売上高の公表を遅らせていた。イースターなどの祝日や、小売りデータの収集期間が月によって異なることなどが、適切に考慮されていなかったとしている。

統計発表後のポンドは小動き。

キャピタル・エコノミクスのチーフ英国エコノミスト、ポール・デールズ氏は「小売売上高は見た目ほど強くはない」と指摘。今回の改訂は全体では０．５％の下方修正になったと述べた。７月の押し上げ要因は大半が一時的なものだという。

第１・四半期の小売売上高は１．３％増から０．７％増に下方修正された。第２・四半期は０．２％増から０．３％増に上方修正された。