アフガン東部で2度の強い余震、被害拡大に懸念 国連など支援訴え

アフガニスタン東部では5日までに12時間差で2度の強い余震が発生し、被害の拡大が懸念されている。写真はクナル州ヌルガル地区で4日撮影(2025年 ロイター/Sayed Hassib)
[ジャララバード(アフガニスタン) 5日 ロイター] - アフガニスタン東部では5日までに12時間差で2度の強い余震が発生し、被害の拡大が懸念されている。
タリバン政権は4日時点で、死者数が2205人、負傷者が3640人になったとの推計値を発表。捜索活動は続いているという。
ナンガルハル州では4日夜にマグニチュード(M)6.2の地震が発生。地元当局によると、震源地はパキスタン国境に近い辺境のシワ地区で、負傷した13人が救急車で病院に運ばれた。被害の全容はまだ分かっていない。
ドイツ地球科学研究センター(GFZ)の発表によると、5日にはM5.4の地震も発生した。
8月31日と9月2日の地震で6700以上の家屋が倒壊。石などで建てられた脆弱な家屋が多いため、余震に備えて屋外にとどまる人もいる。
落石や土砂で道がふさがれており、深刻な被害を受けた村への救援活動が滞っているという。
国連などは資金や食料、医療品などの支援が必要だと訴えている。