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IMF、ウクライナに代表団派遣 融資プログラム巡り判断へ

2025年09月04日(木)10時43分

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナが来年の財政赤字の補填(ほてん)を求める中、国際通貨基金(IMF)が同国に派遣した代表団が3日に任務を開始した。写真は2024年11月、米ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[キーウ 3日 ロイター] - ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナが来年の財政赤字の補填(ほてん)を求める中、国際通貨基金(IMF)が同国に派遣した代表団が3日に任務を開始した。

4年目に入ったロシアの侵攻が終結する兆しは見えず、ウクライナの財政赤字は、増加の一途をたどる軍事費によって拡大している。マルチェンコ財務相はXへの投稿で「2026年予算と財政見通し、構造改革が焦点だ」と述べた。

関係者によると、今回のIMF代表団の派遣は、ウクライナに対する新たな融資プログラムが必要か、または既存のプログラムを強化できるか判断する手掛かりになる。いずれの措置もIMF理事会の承認が必要で、最大出資国の米国は融資拡大に懐疑的姿勢を示す可能性がある。

ウクライナに対しては現在、4年間で155億ドルを融資するIMFの支援プログラムが実施されており、同国は拡大信用供与(EFF)の支援枠で既に106億ドルを受け取った。複数のウクライナ当局者は、政府が新たな融資プログラムに関してIMFと協議を開始したい意向にあると話した。

政府は来年の予算案をまだ公表していないが、今年は約380億ドルの財政赤字が見込まれている。

ロイター
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