米運輸省、トラック運転手の英語力規則を巡り加州などに資金停止警告

米運輸省のダフィー長官は26日、カリフォルニア、ワシントン、ニューメキシコの3州に対し、トラック運転手として働く要件に英語力を加えない場合、連邦資金の拠出を停止すると警告した。資料写真、7月、カリフォルニア州(2025年 ロイター/Mike Blake)
David Shepardson
[ワシントン 26日 ロイター] - 米運輸省のダフィー長官は26日、カリフォルニア、ワシントン、ニューメキシコの3州に対し、トラック運転手として働く要件に英語力を加えない場合、連邦資金の拠出を停止すると警告した。30日以内に従わなければ約5000万ドルの資金を差し止める可能性があり、追加の措置も検討する。調査により、3州は英語力に関する規則を施行していないことが判明したという。
トランプ米政権は、英語を話さない外国人トラック運転手への懸念に対応するために一連の措置を講じており、先週にはルビオ国務長官がトラック運転手向けの全ての就労ビザの発給を即時停止すると発表した。
これに先立つ4月、トランプ氏は米国内の商用車の運転手に英語能力基準を満たすことを義務付ける規則の施行を指示する大統領令に署名している。
ダフィー氏は先週、フロリダ州の高速道路で3人が死亡した事故について、調査を始めたと明らかにした。 当局によると、この事故の運転手はインド国籍で英語を話さず、米国内に滞在する法的許可を持っていなかった。