レバノン、31日にヒズボラの武装解除計画提示と米特使

米国のバラック・シリア担当特使は26日、レバノンが31日にヒズボラの武装解除を促すための計画を提示する予定だと述べた。レバノン・バアブダーで撮影(2025年 ロイター/Mohamed Azakir)
Jana Choukeir
[ベイルート 26日 ロイター] - 米国のバラック・シリア担当特使は26日、レバノンが31日に親イラン民兵組織ヒズボラの武装解除を促すための計画を提示する予定であり、イスラエルも軍を撤退させる対応策を提出する見通しだと述べた。
バラック氏はベイルートでアウン大統領と会談した後、レバノンの提案が軍事的強制を伴わないが、イランから資金を受け取る戦闘員に対する経済的な影響の対応も含めてヒズボラに武器を放棄させるよう説得する試みに重点を置くと述べた。「どうすればヒズボラに武器を放棄させられるか議論している」と述べた。
レバノンは今月の閣議で、武器を国で独占的に管理する制度の計画策定を軍に指示することを決めた。ヒズボラは「イスラエルを利するだけだ」と猛反発した。
イスラエルは25日、レバノン軍がイラン支援を受けるシーア派武装組織ヒズボラの武装解除に着手すれば、レバノン南部の軍事的存在を縮小するだろうと示唆した。
レバノンのサラム首相は米代表団と会談後、全ての武器を国家の管理下に置くという後戻りできない道に踏み出したと述べ、軍が来週に包括的な計画を提示する予定だとした。
一方、ヒズボラ指導者のカセム師は25日放送された演説で、政府の武装解除の決定を批判し撤回を求めた。
正式な提案文書はまだ交わされていないが、バラック氏は双方の口頭の約束によって実行の可能性が高まりつつあると述べた。