カナダ、重要鉱物取引で友好国と連携検討 中国依存脱却狙う

カナダのホジソン天然資源相は26日、友好国と連携し、重要鉱物の取引に資金を拠出する可能性を検討していると明らかにした。写真は5月29日、オンタリオ州オタワで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
Riham Alkousaa
[ベルリン 26日 ロイター] - カナダのホジソン天然資源相は26日、友好国と連携し、重要鉱物の取引に資金を拠出する可能性を検討していると明らかにした。米政府が中国への依存を減らすため、MPマテリアルズと協力してサプライチェーンを多様化する取り組みに似た枠組みとみられる。
同相は「友好国と協力し、(米国がMPマテリアルズと進めているのと)同様の取引を検討していくことになるだろう」と語った。中国の輸出規制の対象となっている鉱物が主な対象になると説明した。
MPマテリアルズの生産は全て米国向けとなるが、カナダは友好国と組んで同様の取引を行い、生産物を友好国間で共有することに関心があると述べた。
MPマテリアルズは7月、米国防総省と官民パートナーシップの契約を結び、国内のレアアース(希土類)磁石のサプライチェーンを構築して海外依存を減らすと発表している。