ステランティス、免除対象以前の米燃費規制違反で1.9億ドル支払い

8月26日、欧米自動車大手ステランティスは、米国の燃費規制違反で今年、制裁金1億9060万ドルを支払ったことが米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の年次報告書と同社の発表で明らかになった。写真はステランティスのロゴ。2024年3月、パリ近郊で撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
David Shepardson
[26日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは、米国の燃費規制違反で今年、制裁金1億9060万ドルを支払ったことが米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の年次報告書と同社の発表で明らかになった。
NHTSAの報告書によると、ステランティスは2019年と20年に燃費基準を満たさなかったとして6月に1億1230万ドル、3月に7830万ドルの制裁金をそれぞれ支払った。18年以降の累計支払額は7億7350万ドル。
ゼネラル・モーターズ(GM)は16年と17年分の制裁金として1億2820万ドル支払っている。
トランプ米政権は、バイデン前政権の方針を転換しガソリン車の生産支援にかじを切った。7月に成立した減税・歳出法は、1975年に制定されたエネルギー法に基づく企業別平均燃費(CAFE)基準を満たさなかった際の罰則を廃止。これを受け、NHTSAは、22年式モデルまでの過去3年間の燃費規制違反には罰金を科さないことを決めた。
NHTSAは前政権の規制では自動車業界が負担する制裁金が32年までに140億ドルに達するとの見通しを示していた。昨年決定した規制緩和で、最大18億3000万ドルにとどまるとしている。