マスク氏弁護団、オープンAIの要請を阻止するよう裁判所に求める

米実業家イーロン・マスク氏(写真)の弁護団は、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を所有するオープンAIに行っていた974億ドル規模の買収提案を巡り、オープンAIがメタ・プラットフォームズから関連資料を入手するのを阻止するよう裁判所に求めている。2024年3月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[27日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏の弁護団は、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を所有するオープンAIに行っていた974億ドル規模の買収提案を巡り、オープンAIがメタ・プラットフォームズから関連資料を入手するのを阻止するよう裁判所に求めている。
オープンAIは先週、マスク氏率いる投資家グループが今年初めにオープンAIに買収を提案した際、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に参加を呼びかけたものの応じなかったことを明らかにしている。
オープンAIは、同社買収提案に関するあらゆる資料ややり取りについて裁判所がメタに提出を命じるよう要請。一方、メタは裁判所に提出した文書で、オープンAIは関連資料の提出をマスク氏や同氏のAI新興企業xAIに直接求めるべきだとし、オープンAIの申し立てを却下するよう求めた。
マスク氏の弁護団は26日に提出した文書で、オープンAIはすでにマスク氏と同氏のAIスタートアップから買収提案に関する資料を受け取っていると主張。また、オープンAIの「広範な開示手続き」は裁判の現段階とは無関係だと付け加えた。
一方、オープンAI側はマスク氏の主張を却下するよう求め、自分たちは「広範な」開示を求めておらず、関連する資料の請求は的を絞ったものだと訴えた。