ニュース速報
ワールド

イスラエルがガザの病院攻撃、20人死亡 ロイター契約カメラマンも

2025年08月26日(火)01時43分

パレスチナ保健当局によると、イスラエルがパレスチナ自治区ガザのナセル病院を25日に攻撃し、ジャーナリスト4人を含む少なくとも15人が死亡した。死亡したカメラマンのフッサム・マスリ氏、7日撮影(2025年 ロイター)

[25日 ロイター] - イスラエル軍は25日、パレスチナ自治区ガザのハンユニスのナセル病院がある地区を攻撃したと発表した。パレスチナ保健当局によると、この攻撃でジャーナリスト5人を含む少なくとも20人が死亡した。

ジャーナリストの1人はロイターと契約するカメラマンのフッサム・マスリ氏で、1回目の攻撃で死亡したという。当局によると、2回目の攻撃もあり、同じくロイターと契約する写真家ハテム・ハレド氏も負傷した。

イスラエル軍は声明で、参謀総長が調査を命じたとし、「無関係の人物を巻き込んだことは遺憾でジャーナリストを標的にすることは決してない」と述べた。

ロイターの広報担当者は「本日、ガザのナセル病院に対するイスラエル軍の攻撃で、ロイターの契約者フッサム・マスリ氏が死亡し、もう1人の契約者ハテム・ハレド氏が負傷したことを知り、打ちひしがれている」との声明を発表。「詳細な情報を求めており、ハレド氏への緊急医療支援を確保するため、ガザとイスラエルの当局に協力を求めた」と述べた。

目撃者によると、2回目の攻撃は救助隊員、ジャーナリスト、その他の人々が最初の攻撃の現場に駆けつけた後に行われた。マスリ氏が撮影していた病院からのロイターのライブ映像は最初の攻撃の瞬間に突然停止した。

殺害されたジャーナリストの中には、AP通信などと契約するフリーランス記者のマリアム・アブ・ダッガ氏、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのモハメド・サラマ氏、ロイターなど複数の報道機関と契約するフリーランス記者のモアズ・アブ・タハ氏、アハメド・アブ・アジズ氏がいた。死亡者には救助隊員1人も含まれているという。

パレスチナ・ジャーナリスト・シンジケートによると、2023年10月7日に戦争が始まって以来、ガザでは240人以上のパレスチナ人ジャーナリストがイスラエルの攻撃で死亡している。

ジャーナリスト保護委員会によると、戦争開始以来、殺害されたジャーナリストとメディア関係者の数は、ガザ地区のパレスチナ人189人を含む197人。「国際社会はイスラエルに対し、報道機関に対する違法な攻撃を続けている責任を問うべきだ」とした。

これに対するコメントを求められたトランプ米大統領は、攻撃を承知していないとした上で不満を表明。ホワイトハウスで記者団に対し「知らなかった。正直言って嬉しくない。こんなことは見たくもない。この悪夢を終わらせなければならない」と述べた。

米国務省は攻撃に関する質問をイスラエル政府に委ねた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベネズエラのマドゥロ氏、NY地裁出廷 弁護士費用巡

ワールド

トランプ氏、イラン「協議で善意」 タンカー10隻の

ワールド

ウクライナ大統領がサウジ訪問、中東諸国との関係強化

ワールド

イランは「出口」模索、紛争終結へ合意に関心示す兆候
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 4
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 5
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 6
    トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国…
  • 7
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 8
    100年の時を経て「週40時間労働」が再び労働運動の争…
  • 9
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 10
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中