レバノンで武装集団の活動禁止と大統領、ヒズボラ支援するイランに通告

8月13日、レバノンのアウン大統領は、訪問中のイラン高官に対し、レバノンのいかなる組織も武装することや外国の支援を受けることは許されないと語った。レバノン・バーブーダで撮影(2025年 ロイター/Lebanese Presidency Press Office)
Jana Choukeir Ahmed Elimam
[ベイルート 13日 ロイター] - レバノンのアウン大統領は13日、訪問中のイラン高官に対し、レバノンのいかなる組織も武装することや外国の支援を受けることは許されないと語った。親イラン武装組織ヒズボラの武装解除に向けた米国の提案の目標が閣議で承認されたことを受けた。
アウン氏はベイルートでイラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長と会談した際、レバノンの内政に対する外国の干渉に警告を発し、レバノンはイランとの協力に前向きだが、国家主権と相互尊重の範囲内に限られると述べた。
ラリジャニ氏はレバノンの主権を支持し、同国の意思決定には干渉しないとし、「レバノン政府が抵抗勢力と協議して下すいかなる決定も、われわれは尊重する」と述べ、ヒズボラに言及した。
ラリジャニ氏はヒズボラと同盟関係にあるアマル運動を率いるナビ・ベリ議会議長とも個別に会談した。
「イランはレバノンに何の計画も持ち込んでいない。持ち込んだのは米国だ。レバノン問題に介入しているのは計画や期限を指示する者たちだ」と語った。
レバノンのサラム首相はラリジャニ氏との会談後、アラグチ外相を含むイラン政府高官による最近のレバノンに関する発言は相互主権の原則を「侵害」するものだとし、全面的に否定すると述べた。
アラグチ氏は先週、ヒズボラのいかなる決定もイランは支持しており、ヒズボラから武器を奪おうという試みは今回が初めてではないと述べた。