ベラルーシ、ロシアと9月軍事演習 極超音速中距離ミサイル運用訓練も

ベラルーシのフレニン国防相は13日、9月12─16日に実施するロシアとの合同軍事演習「ザパド(西方)2025」では戦術核兵器のほか、ロシア製極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」の運用訓練が含まれると発表した。2024年5月撮影(2025年 ロイター/Pavel Mikheyev)
[13日 ロイター] - ベラルーシのフレニン国防相は13日、9月12─16日に実施するロシアとの合同軍事演習「ザパド(西方)2025」では戦術核兵器のほか、ロシア製極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」の運用訓練が含まれると発表した。
フレニン氏はミンスクで記者団に「戦略的抑止力の重要な要素だ。あらゆる事態に備えておく必要がある」と表明。ベラルーシ国営通信ベルタが伝えた。
ベラルーシの国防当局らは、ポーランドでの北大西洋条約機構(NATO)の合同演習が実施されることを引き合いにベラルーシ国境沿いの軍事化が進んでいると主張している。
フレニン氏は13日、NATOの演習に関して「注意深く監視し、相応に対応する必要がある」と述べた。
ロシアのプーチン大統領は今月、「オレシニク」の量産が始まり、軍に納入されたと述べた。
ロシア大統領府は先週、西側の動きへの対応として、核弾頭搭載可能な中距離ミサイルの配備場所に関する制限を一切設けないと表明した。
9月の合同演習を巡っては、隣国のポーランド、リトアニア、ラトビアで安全保障上の懸念が高まっているが、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ベラルーシが隣国を攻撃するために演習を利用するという考えを「まったくのナンセンス」だと一蹴した。
ウクライナでの停戦を巡り、15日に米ロ首脳会談が予定されている。