アブラハム合意、全中東諸国の参加が重要＝トランプ氏

トランプ米大統領は７日、イスラエルとの国交正常化を目指すアブラハム合意に中東諸国が参加することが重要であり、これが同地域の平和を確保するとの見解を示した。ホワイトハウスで６日撮影（２０２５年　ロイター/Jonathan Ernst）

［ワシントン 　７日　ロイター］ - トランプ米大統領は７日、イスラエルとの国交正常化を目指すアブラハム合意に中東諸国が参加することが重要であり、これが同地域の平和を確保するとの見解を示した。

 トランプ大統領はソーシャルメディアへの投稿で「イランによって『製造』されていた核兵器備蓄が完全に壊滅した今、全ての中東諸国がアブラハム合意に参加することが非常に重要だ」と述べた。

トランプ氏が大統領１期目任期中に署名したアブラハム合意の一環として、イスラム教徒が多数を占めるアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、バーレーン、モロッコ、スーダンの４カ国は、米国の仲介を経てイスラエルとの外交関係の正常化に合意した。同合意の拡大に向けた取り組みは、パレスチナ自治区ガザでの死者数の急増と飢餓により複雑化している。　

事情に詳しい関係筋によると、トランプ政権は、アゼルバイジャンと一部の中央アジアの同盟国をアブラハム合意に参加させる可能性について、アゼルと積極的に協議しているもよう。