ドイツ、ガザに支援物資空輸へ イスラエルへの圧力強化検討

7月28日、ドイツのメルツ首相(写真)は、パレスチナ自治区ガザの「壊滅的」な状況を巡りイスラエルへの圧力強化を検討する中、人道支援物資の空輸を直ちに開始すると表明した。写真は17日、ロンドンで代表撮影(2025年 ロイター)
Sarah Marsh
[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は28日、パレスチナ自治区ガザの「壊滅的」な状況を巡りイスラエルへの圧力強化を検討する中、人道支援物資の空輸を直ちに開始すると表明した。
同日開いた安全保障閣議で2時間以上にわたりガザ情勢を協議したと記者会見で明らかにした。閣議ではイスラエルがガザの一部地域で軍事作戦を1日10時間停止すると発表したことを「重要な第一歩」として歓迎する一方、さらなる措置が必要との立場で一致した。
イスラエルとの関係を規定する欧州連合(EU)協定の停止など制裁措置について議論したかとの質問に対しては、どのような選択肢があるか話し合ったと回答。「そうした措置をテーブルに維持している」と述べた。
その上で、人道状況改善に向けてできる限りの措置を講じるとし、ヨルダンと協力してガザへの支援物資空輸を開始すると言明。「ピストリウス国防相が、同様に食料や医薬品の空輸に意欲的なフランスおよび英国と緊密に連携していく」と述べた。