米EU関税枠組み合意は「反ロシア的」、ロ前大統領が非難

ロシアのメドベージェフ前大統領は28日、欧州連合(EU)と米による貿易協定の枠組み合意について、「ロシア産の石油・ガス購入を事実上禁止する内容」で「反ロシア的」と非難した。2024年6月撮影の提供写真(2025年 ロイター/Sputnik/Alexei Maishev/Pool via REUTERS)
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのメドベージェフ前大統領は28日、欧州連合(EU)と米による貿易協定の枠組み合意について、「ロシア産の石油・ガス購入を事実上禁止する内容」で「反ロシア的」と非難した。
米国EUは27日、米国が自動車を含めEUからの大半の輸入品に対する関税率を15%とする方針で枠組み合意。フォンデアライエン欧州委員長は、EUがロシア産石油から段階的に脱却し、米国の代替燃料への切り替えが可能になるだろうという認識を示した。
メドベージェフ氏はテレグラムへの投稿で、トランプ大統領がEUを「圧倒した」とした上で、今回の「合意」はロシアにとっても良いものではないと述べた。
また、今回の合意がエネルギー価格上昇につながり、欧州の消費者に大きな影響が及ぶ可能性があるという見通しを示した。