トランプ氏、マスク氏の企業「破壊するつもりない」 対立継続

トランプ米大統領は24日、連邦政府の補助金を打ち切って実業家イーロン・マスク氏の会社を「破壊するつもりはない」と言明した。3月撮影(2025年 ロイター/Mandatory Credit: Eric Hartline-Imagn Images)
[24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、連邦政府の補助金を打ち切って実業家イーロン・マスク氏の会社を「破壊するつもりはない」と言明した。
マスク氏率いる米電気自動車(EV)テスラが23日発表した第2・四半期決算は、売上高が過去10年以上で最悪の落ち込みとなった。マスク氏は政府のEV購入支援の廃止に言及し、テスラが「今後数四半期厳しい状況」に直面する可能性があると述べた。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)に「誰もが、私が政府からの大規模な補助金の一部や全てを打ち切ることで、イーロンの会社を破壊するつもりだと言っている。そんなことはない!」と投稿。「私はイーロンと、この国の全ての企業が繁栄することを望んでいる」と述べた。
これに対し、マスク氏はXへの投稿で、トランプ氏が言及した補助金など存在しないと主張。宇宙企業のスペースXはより安価で良い仕事をすることで航空宇宙局(NASA)との契約を獲得したとし、「これらの契約を他の航空宇宙企業に移せば、宇宙飛行士は取り残され、納税者は2倍の負担を強いられるだろう!」と主張した。
両者の関係は、マスク氏が6月にトランプ氏肝入りの包括的な税制・歳出法案を公然に反対したことを引き金に決裂している。